表層
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表層改良工法とは
建築物の基礎下、土間下の地盤の均一化・安定化に広い範囲で使われています。
浅め(~2m)で弱い地盤に対し、セメント系固化材の粉体と土を施工機械(バックホウ)で混合攪拌を繰り返した後、転圧・締固めを行う工法です。他の地盤補強工事と異なる点は、基礎の下に杭を作るのでは無く、基礎の下の地盤を設計の厚み分の土を固化材と混合攪拌・転圧・締固めして、安定した地盤の造成を行います。
この工法が日本国内で実施されだしたのは昭和50年代の初期頃であり、比較的新しい工法です。近年は建物地盤の安定に多用され、ごく一般的な工法になって来ています。
表層改良工法の特徴
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価格
大型機械設備の必要がなく、比較的安価
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改良深さ
軟弱層がGL-2.00m以浅に分布している場合に適応
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適応地盤
固化材の選定により、ほとんどの地盤に適応
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工期
1~2日と短期間
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排土
土の入れ替えが不要で残土処理が比較的発生しにくい
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水質
掘削深が浅く問題になりにくい
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騒音・深度
施工時の機械音、走行および掘削時の振動が問題
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飛散
粉塵の飛散に注意が必要(対応型の特殊セメントあり)
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養生
施工後、強度発生に伴う数日間の養生期間が必要(季節考慮)
品質管理
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フェノールフタレイン反応
薬品反応により、改良厚さの確認をおこないます。
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一軸圧縮試験供試体
薬品反応により、改良厚さの確認をおこないます。
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土壌酸度測定
土壌酸度測定器(pH測定器)で土の酸性土を確認し、施工可能かを判断します。